12月18日は結婚
式記念日。(入籍は8月)
たまたまダンナが有休を取れたので、
今年は特別なトコロへお食事に行きました。
坂本さんの奥さんのトコ(通称 奥トコ)
妹のお友達がやっている、隠れ家的一軒家レストラン。
下北沢のセレブな住宅街の中にあります。
看板も出ていないので、知らなければ本当に普通のお宅。
(とってもオサレですけど)
このお店のコンセプトがとってもイカしてまして。
なんと、一日一組限定。
しかも、1000組のお客さんを迎えたら閉店することが決まってるんです。
一期一会で諸行無常な潔さがカッコいい。
というわけで、張り切って着物でお出かけしました。

お気に入りの道行♪
メニューはシェフおまかせのコース。
(なにせ一日一組なので、いろいろリクエストできます)

【つきだし】
・キャビアとそば粉のブリニー
・カボチャのスープ ロックフォールクリーム
1品目からココロを鷲づかみにされました(笑)
カボチャのスープは生クリームではなく、
ロックフォール(青カビのチーズ)がかかっています。
スプーンに乗っているウニをスープに混ぜていただくと、もうっ!
これが例えようもないくらいの絶品。
カボチャとウニとチーズが、不思議なくらいよくあいます。
生臭くもなく、お互いを殺すこともなく、何ともいえない美味しさ。
今回のコースで、このスープがいちばん好きな味でした。
キャビアは塩味が絶妙。
スープの味を邪魔することなく、でもしっかりとした存在感。
と、ここまではスパークリングワインをいただいていましたが、
1品目が終わったあとに、ちょっとしたサプライズが。

「〇〇(妹)さんからお祝いのワインをオーダーしていただいています。
前菜のフォアグラとよくあうので、お出ししてよろしいですか?」
なんと!
妹のクセに、小憎らしいことをしてくれるじゃありませんか。
全く予想してなかったので、すごく嬉しかったです。
もう少しで「惚れてまうやろーーーっっ!!」と叫ぶところでした(笑)
私の好みをよく知っているので、そりゃあもう大満足な味と香り。

【前菜】
・フォアグラとブーダンノワールのミルフィーユ
前菜でさりげなくブーダンノワールっていうのがお洒落ですよね。
フランスで修行されただけのことはあります。
一番下のカブ(フランス産らしい)が、
歯ごたえのいいアクセントになってます。
リンゴのソースをつけていただきます。ハッキリ言って、超私好み。

【温菜】
・トリュフのかき卵
素朴なんだけど、一本筋が通っているような、不思議な味でした。
舌触りはトロッとしたスープのような感じです。
中にアスパラガスが隠れていますが、これが卵とあいまって最高。

【魚】
・アンコウのポワレ 生ハムとセージの香り
アンコウってこんなに美味しかったの?!という一品。
スパイスとハーブとソースが複雑に絡み合っています。
アンコウの下にクワイのトマト煮を配するセンス、脱帽です。
ダンナがいちばん気に入っていました。

【お口直し】
・アレクサンドリア(マスカット)のシャーベット
お口直しにも手を抜かないのね。さすが。
器も素敵です。
(あ、この器、大沢たかおさんのときと同じやつだ♪ ←ミーハー)次はお肉なので、ワインを赤に。

・右 イタリア産
バローロとほぼ同じ産地(土壌)だそうで、これまた私好み。
・左 フランス産
"Au fil du temps" 英語で"As time goes by"(時の過ぎ行くままに)。
そう、あの名画「カサブランカ」のテーマ曲と同じ名前。
思わずメロディーを口ずさんでしまいました♪

【肉】
・エゾ鹿ロティ ジュニエーブルソース
こんなにやわらかい鹿肉、初めてです。
そしてとっても計算された一品だなぁと。
ジュニエーブル(ねずの実)がとっても小気味よく、心憎いのです。

【箸休め(笑)】
夜のおでかけ、しかも貸し切りなので、
着物と帯をアンティークで派手にしてみました。

【〆ごはん】
・ブイヤベースカレー
パンじゃなくてごはん(釜炊き)。しかもカレーときたもんだ。
柔軟な発想力に、ただただ感心。
カレーは本格的。スパイスとブイヤベースのバランスがバッチリ。
ダンナ曰く、「こんなにダシのきいたカレー初めて」。
・・・ダシて(笑)
もう少しワインをいただきたいな〜と思っていたら、
それを見透かしたように、「チーズの盛り合わせはいかがですか?」と。
チーズはもちろんですが、
添えてある小さなレーズンパンのスライスがとっても美味しかった。
パンはもちろん手作り。
(残念ながら、写真撮り忘れました)
【デザート】
・ショコラショー
画像は切ったあとですが、かわいいハート型でした♪
プレートにチョコでメッセージまで。感激。
ショコラショー(ホットチョコレート)と言うだけあり、
切ったら中からチョコレートがトロリ。
なんとなく懐かしい味がしました。
妹(元パティシエ)の味と似てるのかなぁ?
で、披露宴以来4年ぶりのケーキカット(笑)
こんなこっぱずかしいことができるのも貸切りだからですね。
甘い甘い赤のデザートワイン。全く嫌味がなくて、驚き。
最後にエスプレッソをいただいて、スペシャルディナー終了。
で、私たちは、

111組目のゲストでした。

オープンして半年足らずだそうです。
1000組まで、あと数年かな?是非また特別なときに伺いたいです。
あ、シェフのご主人がやっているお寿司屋さんにもお邪魔したいなぁ。
長々とおつきあいありがとうございました。